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グローバルな社会で活躍できる人材になるには

未来面は、読者や企業の皆さんとともに、「新しい日本人をつくる。」をテーマに議論する紙面です。前回、三菱商事会長・小島順彦さんの提示された「グローバルな社会で活躍できる人材になるには。」という課題に対する提案を募ったところ、熱意のこもった投稿を多数いただきました。紙面掲載分を含め、当コーナーでその一部をご紹介します。

■世界で自分の色を出す     鳥畑剛(22) 麗沢大学経済学部4年

日本の良さは「和」であるが、それはただ単に「目立たぬよう」一緒に仕事をするということであってはならない。私はグローバル人材を「新たな価値をもたらす人」と定義する。十人十色とはいえ、その十に埋もれては価値が生まれないからである。

全米模擬国連という学生会議に参加した時の経験だ。海外の学生同士ははつらつと意見を交わしていたが、そうでなければ議論に参加していると周囲に認めてもらえないからである。「目立たぬよう」討論していた私は何の貢献もできず、そのまま会議を終えた。

やはり、グローバルな社会で活躍するには、あらゆる場面で「自分の色」を表せる存在にならなくてはならない。そのためには日々変化する物事を自分の頭で逐一考え、磨いた知識とともに、常に外部へ堂々と発信していかねばならないだろう。

■「好かれたい」は捨てる

若生星(20) 東北学院大学経済学部3年

グローバルな社会で活躍するには、まず嫌われることに対して免疫を持つことだ。日本人は人に好かれたいという気持ちが強すぎると思う。だから、人の意見に合わせる人が多いし、大胆なことに挑戦しても批判されるとしどろもどろになる。グローバルな社会は実に多国籍で多宗教だ。当然意見の食い違いが出てくる。その中で批判されたとしても自分の意見に自信を持ち、最後まで伝えることが大切だと思う。変なプライドはいらない。自分の成長を妨げるだけだと思う。

■譲れない目標を持つ

鈴木恵美(19) 中央大学商学部2年

「使える」英会話力、自分とは文化や言語が違う人とでも構わず会話ができるコミュニケーション能力、自分の考えをしっかりと主張できる表現力は、むろん、基礎的な能力として重要といえる。しかしこれらは、あくまでベースにすぎない。その土台の上には「譲れない目標、生きていくうえでの軸」が不可欠と考える。

グローバルな社会では、実際に外国で働かないにしても、必ず、周りに自分とは「基準」が違う人がいる環境に置かれる。そこでは、ともすれば普段と違う環境に悪い意味で順応してしまい、自分を見失い、今まで培ってきた価値観やスキル、目標(ビジョン)が周囲に流されてしまいやすくなる。特に日本人はその傾向が強いだろう。確かに、異なる環境に順応できることは優れた能力だと思う。しかし、グローバルの波に乗って活躍し続けられる人材になるには、どんな状況に置かれようとも、自分はなぜ、何のためにこの仕事をしているのか、自問自答できるような確固たる目的意識を忘れずに持つことが第一に必要と考える。

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